プーリです。
昨日のブログ記事
↑このタイトルの年利○%元本保証というのは、高利回りの投資詐欺で使われる謳い文句です。
このブログを見ていただいている方は、ポイ活を入り口として投資の一歩を踏み出した人が多いようなので、今回は注意喚起として投資詐欺の常套手段であるポンジ・スキームを解説していきます。
100年以上前からある詐欺手法
チャールズ・ポンジという詐欺師の名前に由来する詐欺手法です。
手口は至ってシンプル。
①高配当を謳って出資金を集める。
②出資金は運用せず、配当金として支払う。
③配当金が支払われるため、さらに出資金を集める。
④集まった出資金を持って逃亡する。
シンプルがゆえに、詐欺と気付きにくい。
①高配当を謳って出資金を集める。
例えば・・・。
「年利20%で元本保証!」などと現実ではあり得ない高配当で資金を集めます。
運用するものは何でも良いのです。
ワインでも、和牛でも、健康器具でも。
②出資金は運用せず、配当金として支払う。
とりあえず集めた出資金は運用せず、配当金として出資者に払います。
例えば、出資金100万円で20%の配当の場合
100万円-20万円=80万円
80万円が詐欺師の手元に残ります。
配当が手に入ったので、さらに100万円追加で出資しました。
出資者は合計200万円支払っており、40万円(20%)の配当を受け取ります。
80万円+100万円-40万円=140万円
140万円が詐欺師の手元に残ります。
このようなことを繰り返していきます。
③配当金が支払われるため、さらに出資金を集める。
実際に配当が支払われるという実績があると、出資者が集まってきます。
出資者が増え続けている間は体裁を保つ事ができ、詐欺師の手持ち資金は増えますが、新たな出資者が増えなくなると手持ち資金が減っていきます。
出資された資金を運用している訳ではないため、最終的には配当を出すことができず破綻します。
④集まった出資金を持って逃亡する。
詐欺師はお金を搾取することが目的なので、出資金が減りだす頃合いを見計らって逃亡。
出資者は実際に配当を受け取っているため、詐欺であるということに気付きにくいという特徴があります。
ポンジ・スキームから逃げるには
もしポンジ・スキームの投資詐欺に出資してしまった場合、詐欺師と連絡が取れるうちはすぐに返金を求めることでお金が返ってくる可能性があります。
詐欺師からしてみると、大騒ぎされて他の出資者に知られる可能性を回避したいためです。
電話で返還を求めたり1人で対応すると、逃げらたり丸め込まれたりする可能性があります。
警察をちらつかせながら、必ず対面&複数人、即現金や即振込みでの返還を求めましょう。
そして警察に駆け込みましょう。
日本で起こった投資詐欺事件
ポンジ・スキームは100年以上前の詐欺手法でありながら、いまだに投資詐欺のほとんどがポンジ・スキームを使ったものということです。
日本で起こった投資詐欺も例外ではなく、高額な被害額になっています。
2017年12月 ジャパンライフ(健康器具預託商法) 被害額2,100億円
2016年 3月 ヴァンネット(ワイン投資ファンド) 被害額34億円
2012年 3月 AIJ投資顧問(投資顧問業) 被害額1,300億円
2011年 8月 安愚楽牧場(和牛預託商法) 被害額4,330億円
いずれも出資者から預かった資金をまともに運用せず、多額の資金を消失させてしまった事件です。
相場を知ることで身を守る。
投資詐欺から身を守るには、投資の相場を身につける事が大切です。
リスクが大きいと言われる全世界株式のETFでも年利約7%で、元本保証ではありません。
投資の神様と言われているウォーレン・バフェットで最大年利約20%と言われていますが、継続して20%の利益を出している訳ではありません。
ポイ活をつうじて集めたポイントを運用し、投資の世界を知ることで大切な資産を守ることができるようになります。
何か情報があればツイッターのDMやコメント、ブログのコメントで教えていただけると嬉しいです。
これからも楽しくポイ活や投資を一緒に学んでいきましょう!
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